ざきさん「ドナドナドーナードーナー♪」
アヤさん「子牛を乗ーせーてー♪」
ざきさん「母と引き離された子牛。彼を待ち受けていたのは底知れぬ暗闇と限りなき絶望だった」
アヤさん「耐えるしかないのか。そう諦めかけたとき、希望の光が射し込む」
ざきさん「これは…いけるかも知れない…」
アヤさん「子牛は痩せ細ったその体を奮い起たせ、小さな…しかし大いなる1歩を踏み出した。」
ざきさん「次回。『プリ○ンブ●イク』」
アヤさん「見ないと連れ去っちゃうぞ!」
見るんでとりあえず解説どうぞ
アヤさん「お、対応の仕方が分かってきたようやのー」
ざきさん「いいセンスだァ」
アヤさん「そんじゃ、そろそろ始めるか。今回は牡牛座やなー」
ざきさん「牡牛座は一言で言うと、超!超!超ーっ!マイペースだ」
アヤさん「他人にペースを乱されることが大嫌いだ」
ざきさん「これは牡牛座が幼児を象徴するからなんだな」
幼児を象徴する…。
なるほど、前の牡羊座は赤ん坊だった。
だからその次に来る牡牛座は幼児。
アヤさん「そういうことだの。そして幼児を思い出してみるがいい」
ざきさん「超マイペースだろ?」
…なるほど
アヤさん「とかく、やたらめったら何かに手を出すし口に入れる。それを阻もうものなら」
ざきさん「即座にガン泣きな。お父さんお母さんいつもホントお疲れ様でーっす!」
アヤさん「お前が言うと煽ってるようにしか聞こえんわ」
ざきさん「うるせぇやい!あとは、五感が研ぎ澄まされているってのが牡牛座の特徴だな」
アヤさん「だから手触りが良いものが大好きだな。もふもふしたものとかな」
ざきさん「あとは他の星座よりも食に対するこだわりがあるな。美味しいご飯さえ食べてればご機嫌取れる。これは覚えておくといいぞ!」
なんていうか、本当に小さい子供のようだ。
ざきさん「さて、そんな牡牛座の特徴は「頑固さ」だ」
アヤさん「こやつらの頑固さは凄まじいぞ」
ざきさん「頑固さ、つまり今の自分に、今の状況に徹底的にこだわる。とにかく変化を起こすのは大の苦手だ」
前回もそうだったが、やはり悪口のようにしか聞こえない…
アヤさん「はっはっは、浅薄な。頑固さが悪いことなど浅慮にもほどがあろうに」
そう言われても、頑固さというと悪いイメージしかないけど。
アヤさん「はいはい。まぁ、楽しみにしておけ。はいざっき、続き」
ざきさん「変化を恐れるということは「未知」というものに恐怖を抱くということ。牡牛座はそれが特に強いんだわ」
アヤさん「うむ。故に例えばだ、ブラック企業というのがあろう?これに牡牛座がハマると悲惨なことになる」
ざきさん「今の環境はガチで辛い。だけど、知らない環境に飛び込むのはもっと怖い」
アヤさん「結果、未知という恐ろしいものに飛び込むぐらいなら、今見知っている苦痛に縋りついた方がマシだ、そんな状況になる」
そんなことになるのか…信じられないけど…
ざきさん「まーな。牡牛座にとっては、それほど変化ってのは怖いのさ」
アヤさん「何故、頑固になるのか」
ざきさん「それは今あるものだとか、自分が持っているものを守りたいからさ」
アヤさん「今ここにあるもの、今触れられるもの、確かにその存在を感じられるもの、牡牛座はそれを何よりも大事にする」
ざきさん「信念だとか哲学だとか、それも良いけど、そのために身を削るようなことはしない」
アヤさん「そういう意味ではどの星座よりもリアリストよな」
ざきさん「だなぁ。そして一度信じたら絶対に信じる。何があっても、どんなことがあっても、丸っきり全部引き受ける」
アヤさん「それこそ、五感を、すべての感覚を駆使して信じ続ける」
ざきさん「じゃあ、そんな牡牛座が暗い絶望じゃなく、その先に『光』を見たらどうなると思う?」
何故だか鳥肌が立った。
アヤさん「どこまでも、どこまでも光を信じ続けるだろうな」
ざきさん「例えその途中でどんな困難や試練があっても、絶対に彼らはそれを踏み越えてくる」
アヤさん「いけるかも知れない、そう思った牡牛座の歩みもまた凄まじい。並大抵の事では止められんよ」
ざきさん「何故なら頑固だからな。しかもそもそものスピードが遅いから、コツコツした努力や成果が出ない時期もへっちゃらだな」
アヤさん「牡牛座を見ていると、希望さえあれば人は生きていけるのかも知れんと思わされるな」
…あぁ、そうか。だから小さい子供なんだ。
ざきさん「そういうこと。何も知らない、そんな赤ん坊の時期を越えて、牡牛座のステージでは実際に何かに触れていくことになる」
アヤさん「もちろん、未知のものに触れるのは怖い。しかし触れねば始まらない」
ざきさん「そして恐る恐る触れた先で、一気に世界が広がる」
アヤさん「色や形を見ること、いくつもの音を聞くこと」
ざきさん「どこからか漂う香りを嗅ぐこと、初めてナニかを手に取ること、そして愛に溢れた食事を摂ること」
アヤさん「人はその遠い昔に覚えた感動を忘れ去っていく」
ざきさん「だが、牡牛座は違う。それこそ、遺伝子レベルと言っても良いくらいに、五感に対して鋭敏だ」
アヤさん「そして、それを使って見つけるのだ」
ざきさん「正真正銘の、自分にとっての宝物を、な」
…それは、確かに大切にするだろう。
どこまでも信じるだろう。
そんな大切な宝物は…私にもあるのだろうか。
アヤさん「誰しも心に宝物はあるものだ。もしかしたら俺たちの話を全て聞いたら分かるやもしれんな」
ざきさん「ま、ともかく牡牛座はこんなとこだな」
アヤさん「頑固でマイペース、ゆったり、のんびりで」
ざきさん「大切なモノは絶対に手放さない」
アヤさん「可愛らしい星座なことだ」
ざきさん「ホントだよな。まぁ幼児が無邪気に遊んでるのを見るのと同じだ。何故か微笑ましくなる」
…まったく、この二人はもっとこう、素直に誰かを褒めることを覚えた方がいいんじゃないだろうか
アヤさん「…じゃあ、ご希望に応えて最後に落としまーす」
は?
アヤさん「牡牛座は基本的に寝るの大好きだから、寝坊ですっぽかしとかよくあるからなー」
ざきさん「これ好きっ!って思っても一晩寝たらキレイサッパリ忘れてるとかな!」
はぁ…この二人は相変わらず…
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