EP.12「蠍座ってどんな人?」

アヤさん「そうよ、わったっしは~♪」


………

ざきさん「わったっしは~?」


さ、蠍座の女?

アヤさん「おぉー、知っておったか」

ざきさん「歳がバレちまうなぁ!!ぎゃははは!」


いや、別に自分か蠍座かどうか分からないのだけれども…

アヤさん「うむうむ、まだ思い出せなくとも良い」


ざきさん「さーてー、今回は蠍座なんだがな…ぶっちゃけ西洋占星術の中で一番の 風 評 被 害 を受けてる星座だぁ!!」


アヤさん「うむ、我々蠍座の威信に賭けて汚名返上せねばな!」


ざきさん「だな!」


二人とも蠍座なんだ

ざきさん「蠍座どころか、」

アヤさん「ホロスコープの星座は95%ぐらい同じだ」


…双子?

アヤさんざきさん「「えぇぇぇー...」」


双子は嫌らしい

アヤさん「さてさて、蠍座の特徴なのだが、ではざっき」


ざきさん「執念深いぃ!ねちっこいぃ!怒るとやばいぃ!の三拍子ぃ!」


アヤさん「大正解!!!」


汚名返上するどころか、挽回してるのでは?

アヤさん「いや、その通りとしか言えんのだから仕方があるまいて」


ざきさん「風評被害って言ったけど、ぶっちゃけ正しいからな」


アヤさん「だが、一見恐ろしそうな蠍座のその特徴も本人たちからしたら理由があるのだ」


ざきさん「前回の天秤座は、相手と自分は違う存在である、境界線があるって考えがベースになってただろ?」


アヤさん「天秤座の次に位置する蠍座は、その境界線を何とか越えて、目の前の人物と一体化しようとする」


境界線を越えて…?

ざきさん「そう。もちろん、それはもう簡単なことじゃないさ。自分と他者が違う存在だなんて、天秤座じゃなくても分かることだ」


アヤさん「それに対して蠍座は、「それでも」と言って相手と一体化しようとする」


ふいに、激しいという言葉がよぎった

ざきさん「んじゃ、どうやって相手と一体化しようとするのかって話なんだけど」


アヤさん「蠍座特有の深い、そして徹底した洞察力を使うことになる」


ざきさん「蠍座は相手の嘘を見抜くって特徴が語られる事がある」


アヤさん「うむ、ぼーっとしているようで、その眼は絶えず周りを観察している」


ざきさん「その洞察力や観察力で、相手の心の奥底へぐいぐい入っていこうとするんだな」


な、なんだか怖い

アヤさん「そりゃそうだろうな。何せ蠍座の方は相手を深く理解しようと本気だ」


ざきさん「だな。だからこそ、相手を見かけや噂なんかで判断することはない」


アヤさん「蠍座は、自分で見て考えたことを信じる傾向がある」


ざきさん「一般常識や社会的通念なんかは全く通用しないんだよなぁ」


アヤさん「だから、ありのままの、そのままの相手を見透かしてくる」


ざきさん「ここらへんが、蠍座が怖いって言われる由縁だな」


アヤさん「そして見抜いた結果、その人が信用に足る人物だと思えば蠍座は全ての信頼を預ける」


ざきさん「一種の忠誠心に似たとこあるよな。三国志でいうところの趙雲みたいなやつだ!」


ちょ、ちょううん?

アヤさん「気にすんな、ざっきの趣味だ」


ざきさん「横○三国志面白いんだぞ!」


アヤさん「はいはい分かった分かった。ともかく、それほどまでに蠍座は目の前の人と深く通じ合うことを望んでいる」


つまり、その重さこそが、相手にプレッシャーを与えることになるんだ

ざきさん「そういうこった。まぁ、実際一番辛いのは蠍座の方なんだけどな」


それはどういう…?

アヤさん「先も言った通り、人はそれぞれ違う存在だ」


ざきさん「一体化なんて無理なことは、実は蠍座自身が一番分かってる」


アヤさん「どんなに愛せども慕えども、一緒になれないという絶望にも似た気持ちを本能的に知っている」


ざきさん「叶わない理想。それでも蠍座は、諦めないんだ」


アヤさん「人と人は分かり合える。心の奥底で真の意味で通じ合えるとな」


ざきさん「土台無理なことに、敢えて挑む。それが蠍座なんよなぁ」


…バカにしていたわけではないけど、蠍座のこと、少し誤解していたかもしれない

アヤさん「うむ。だから蠍座は重いとか執念深いというのは、風評被害でありながら正解なのだ」


思えば、二人がこちらの考えていることを見透かしてくるのも蠍座の力が…?

アヤさん「うーむ、半分正解だが半分不正解だ」


ざきさん「確かに蠍座は相手が考えていることを見抜くことはある」


アヤさん「だが、何でもかんでも見通せるわけじゃない」


じゃあ、どうして…?

アヤさん「…うーむ、まだ時期ではないな」


ざきさん「だろうな、早すぎるわ」


時期?

アヤさん「まぁ、いずれ分かること。お前さんはもっと多くのことを知らねばならんのだ」


ざきさん「そそ、まだ12星座全ての解説が終わったわけではないしな」


アヤさん「今しばらく話を聞くことだの。そうすれば、自分のことが分かるだろう」


…思い出す、ではなく、分かる…?

アヤさん「さーて、恒例の落としタイムだ!」


ざきさん「今回説明したように、深い思い入れがある蠍座だが、思い込み激し過ぎると単なるストーカーになることもある!これで立派なアブナイ人だ!おめでとう!」


アヤさん「うむ、過ぎたるは及ばざるが如し。相手の様子を伺わねば相手のことをがんじがらめに束縛してしまうから気をつけるが良い!」


…二人とも本当に煙に巻くのが上手い…

次回EP.13「射手座ってどんな人?」


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