EP.13「射手座ってどんな人?」

アヤさん「さて、それではロビンフットごっこを始めようではないか」


またなんか始まった

ざきさん「お、いいねぇ。どんなんする?オーソドックスに人の頭の上にリンゴを置いて射抜くか?弓矢ならバックヤードにありそうだが」


なんてものを常備してるんだ

アヤさん「それは何だか普通だからなぁ...」


ざきさん「じゃあ森に潜み」


アヤさん「金持ちを襲撃し」


ざきさん「奪ったお金をバラまこう」


単なる強盗だ!?

アヤさん「まぁまぁ冗談だ。第一、この世界で強盗などしても何の得にもならん」


ざきさん「そーそー。金があったってなんもなりゃしねぇからな」


お金を持っていても、何の得にもならない…?

ざきさん「それどころか、ここには良い行いも悪い行いも存在してねぇ」


アヤさん「善行も悪行も同時であり同量であり同一であるよ」


…へ?は?

ざきさん「いやぁ、哲学だなぁ」


アヤさん「ふむ、哲学だねぇ」


ざきさん「その哲学がキーワードなのが」


アヤさん「今回の射手座だ!」


え、もしかしてここまで前振り?

アヤさん「うむ、毎回手を変え品を変えるのが大変でのぅ」


ざきさん「あーだこーだ考えるから糖分が足りねぇわ!」


…普通に○○座です!ではダメなのだろうか

アヤさん「つまらん」


ざきさん「普通すぎる」


そう答えると思ってた

アヤさん「さて、射手座なのだが、よく言われるイメージとしては突撃だの猪突猛進だの、そんなところだな」


ざきさん「まぁ、シンボルが矢だからな。放たれた矢は飛ぶしかねぇわ。そのイメージ通りにフットワークは軽いな」


アヤさん「旅行好きと言われもするので、つまり一ヶ所にはじっとしていない星座だ」


ざきさん「ぶっちゃけ、そそっかしさだと十二星座で一、二を争うなぁ」


アヤさん「双子座と一緒にいると、良く言えば賑やか、悪く言えばうるさい」


ここまでの話を聞く限り、哲学という言葉からは大分遠い存在のようなのだけど

ざきさん「まぁそれは、なんで射手座があっちこっち飛び回るのか、その理由に依るんだな」


アヤさん「その理由とは、普遍的なものを見つけたいという本能だな」


普遍的なもの?

ざきさん「つまり、いつでもどこでも、何にでも通じるものを探してるってとこだ」


アヤさん「双子座は情報を集めるために集める。ある種コレクター気質だの」


ざきさん「それに対して射手座は、情報を集めるよりも、まずは実感しようとする」


アヤさん「双子座のような星座が頭で考えるならば、射手座は体で感じとるというところだ」


ざきさん「そして体感し終わったら次のところへ旅立っていく」


アヤさん「この世には、きっと普遍的なナニかがある。それを見つけたいという衝動に駆られてな」


普遍的なナニか…それはいったい?

アヤさん「さぁな、知らぬわ」


ざきさん「知るわけないだろ」


え、先まで何か知ってそうな口ぶりだったのに...しかも逆ギレ...

アヤさん「そんなもん、答えなんていくらでもあろうよ」


ざきさん「普遍の真理は普遍であるからこそ姿を変えるからなぁ。見え方は人それぞれだわな」


う、う~ん?

アヤさん「まぁ、今はまだ分からんだろうな」


ざきさん「もちっと話聞いてれば分かるときもくるだろ」


来るの、だろうか?

アヤさん「うむうむ、気に病むでない。ワシらはお前さんの未来が見えておるからの」


…でも詳しくは言わない。何だかズルい

アヤさん「何を言っとる、ズルいことがあるか」


ざきさん「だな。犯人が誰でどういうトリックを使ったのか分かってるミステリー、二人がどんな障害をどう乗り越えるか分かってる恋愛ドラマ、そんなの楽しいか?」


…あんまり

アヤさん「知らないからこそ知りたいと思う。探求する。射手座の心にあるのはその思いだ」


ざきさん「天秤座で外の存在に気がつき、蠍座で内なる存在を見つめ、そしてそれを終えた射手座のステージは冒険に出てそれを確かめるってもんだ」


アヤさん「まさしく冒険家というにふさわしい星座だの。未知の世界を知りたいという」


ざきさん「だな。しかもただの冒険者じゃない。どんな未知だろうと、持ち前の情熱で楽しみ尽くすんだ。そりゃ他の星座からしたら矢のようにも見えるわな」


射手座、そそっかしかったり落ち着きがなかったり、でもそれは純粋に知らないものを知りたいと思うから、その結果なんだ

アヤさん「うむ、今回も良くできました。なので、」


ざきさん「射手座は射手座でも、やらかした射手座は、とにかくとっ散らかしてそのまま次に向かうところがある。台風を思い浮かべるといいぞ、アレだ。」


アヤさん「しかも周りのことはお構いなしだからの。気がついたら騒がしいトラブルメーカーとして周りから白眼視されてることもあるから気をつけるがいい」


二人の落としにもそろそろ慣れてきた

アヤさんざきさん「「チッ」」


え、なにそのハモった舌打ち

次回EP.14「山羊座ってどんな人?」


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