EP.15「水瓶座ってどんな人?」

アヤさん「世の中には「両刀使い」という存在がおってな」


ちょっと待っていきなり何の話

ざきさん「おう。いるなぁ。放電できる大佐とかな」


それも何の話

アヤさん「分かりにくい例えはやめんかい。まぁ、昔の日本には衆道というのもあったり」


ざきさん「歌舞伎だって美少年で官能的にやってたら、お上から禁止食らったこともあるしな」


アヤさん「ともかく昔と今ではそういった性的な意識は違うものだ」


ざきさん「そしてそれが実はギリシャ神話にも適用される」


アヤさん「オリンポスの支配神であり、天空の神でもある、ゼウスの事じゃの」


ざきさん「ゼウスは弱者の守護神、正義と慈悲の神、悪者を罰する神として描かれる神様だ」


名前とどんな神様ぐらいかは、何となくは知っている

アヤさん「だが、その一方で、とんでもない「好色家」だ」


ざきさん「うん、「好色家」」


好色家…女好き、ではないってことは…

アヤさん「ある時ゼウス様、地上でめちゃめちゃ美しい美少年を見つける」


ざきさん「「一目惚れ」したゼウス様、まず大鷲に化ける」


何だか嫌な予感がする

アヤさん「そして、その美少年が水を汲みに行ったのを見て見て」


ざきさん「ダイレクトアターック!タッチダウン!」


つまり…

アヤさん「誘拐した」


ざきさん「哀れ、大鷲に連れられていく美少年」


かわいそうに…

アヤさん「いや、話はここで終わらずな。興奮しているゼウスは大鷲に化けた状態で、そのまま飛びながら美少年を、」


ちょっとターーーーイム!

ざきさん「そんなワケで、本日はゼウスに連れ去られた美少年がお星さまになった、水瓶座の話だ」


何がそんなワケなんだ…

アヤさん「ほいざっき、水瓶座の特徴は?」


ざきさん「奇人!変人!ぼっち!」


アヤさん「正解!!」


あーあー、また水瓶座の人達から刺されそうな事を…

ざきさん「実は変人って呼ばれて喜ぶ水瓶座は多いんだぜ?」


アヤさん「まぁ、あんまりやりすぎるとヤバいがな。さて、そんな水瓶座だが、先の神話を元にすると話が進めやすい」


ざきさん「つまり、普通の人間でありながら神の世界に行ってしまった存在だ」


アヤさん「そんな星の下に生まれてる者が「普通」の人だと思うかえ?」


…普通の定義によると思います

ざきさん「お、言うようになったなぁ」


アヤさん「うむうむ。良いことだ。では言葉を変えよう。水瓶座は現実を見据えながら、その上で遠いどこかを目指してる星座だ」


よく分かりませんっ

ざきさん「だろうなぁ。でも言葉で言うとそうなるんだよなぁ」


アヤさん「うむ。まず水瓶座の特徴として、高い分析力がある」


あれ、確か乙女座も似たようなことを言ってなかったっけ?

ざきさん「そうだな。だが、乙女座は現実世界を観察して役立てようという分析力だが、水瓶座はそうじゃない」


アヤさん「かといって、ただ小難しい理論をこねくり回しているワケでもない。彼ら彼女らは、ただ見ているだけだ」


ただ、見ている?

ざきさん「あぁ。別の特徴なんだが水瓶座は、自分で見て納得しない限り信じないってところがある」


アヤさん「つまり、権威だの肩書きだのがあまり通用しないんだな」


ざきさん「だから水瓶座はじーっと相手のことを観察するんだ」


アヤさん「目の前の存在が、一体どんなモノなのかを見極めようとしているのだ」


な、なんだか、ちょっと怖い…

ざきさん「だろうなぁ。水瓶座は人柄にせよ物事にせよ、核心を見通すからな」


アヤさん「じゃあ、核心を見抜いた水瓶座はどんな行動を起こすかというと」


ざきさん「これが、特になにもない」


…え?

アヤさん「むしろ、する必要がないのであろうな」


ざきさん「これには以前の山羊座の説明を踏まえる必要がある」


アヤさん「山羊座は責任や行動の星座。組織を作って、現実的な成功に結びつくことも多い。つまり功成り名を遂げた状態だ」


ざきさん「じゃあ、現実的な成功を収めた後、人はどうなるのか。そこが水瓶座のテーマだ」


成功を収めた、後…

アヤさん「物語ではめでたしめでたしで終わるであろう、その後さな」


ざきさん「恐らく、もう一度自分に出会うんじゃないかな」


アヤさん「ここまでの道のりに思いを馳せて、ふと思う」


ざきさん「このような道を歩いてきた自分とは一体何者なのか」


アヤさん「そうして、水瓶座は個性というものを見つめ直していく」


ざきさん「そしてそれは他の個性を認めていくことにもなる」


アヤさん「水瓶座は、心のどこかで、人と人は通じ合えると思っている節がある」


ざきさん「だから、相手がどんな人でも、じっくり見つめることから始める」


アヤさん「そして、人と人が分かり合う世界を思い描いている」


現実を見据えながら、どこか遠い世界を見ている…

ざきさん「そうなるんだな、よくできましたぁ!」


水瓶座、変人に見られることが多いけど、肩書きなんかを取り払って、相手をそのまま認めようとしている人達

アヤさん「そんな水瓶座は~?こじらせると、周囲に合わせなきゃいけないって強迫観念を人に押し付けがちだな」


ざきさん「その人が認められる個性というのが、極めて狭い状態だな。こうなると個性どころか軍隊並みに足並み揃えることを要求する」


…最後の魚座もこんな感じで落とすんだろうなぁ…

次回EP.16「魚座ってどんな人?」


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