アヤさん「突然始まるよ、ざっきの天体解説コーナー!はい、拍手~!」
…え?
ざきさん「おいおい、初耳なんだけど」
アヤさん「このコーナーはざっきが天体についてしたり顔でうんちくを語るコーナーです!」
ざきさん「で、その顔にイラついたお前が俺をしばいてオチをつけるんだろ?」
アヤさん「分かってるじゃないか」
暴君…
アヤさん「じゃ、とりあえずざきさん、月についてよろしく。お前さんはちゃんと話聞くのだぞ」
あっはい
ざきさん「まず、月の物理的特徴からだな。月の直径は3,474kmで、木星の衛星ガニメデ5,262km、土星の衛星タイタン5,150km、木星の衛星カリスト 4,800km、イオ3,630km に次いで、太陽系の衛星の中で5番目に大きいな。あと、惑星に対する衛星の直径比率で言えば、月は地球の約1/4で、ガニメデが木星の約1/27、タイタンが土星の約1/23であるのに比べて桁違いに大きいぞ。余談だが主星を冥王星とするカロンはその50%の大きさなんだが、そもそもの冥王星が大きいとは言えねぇから一概に比べるのは考えもんだ。月はその規模や構造といった物理的性質から、星そのものは地球型の惑星だと考えられているな。ただし軌道の観点ではあくまで「衛星」の範疇だから、太陽系の8惑星を分類する意味で『地球型惑星』と言った場合、月は含めないのが普通だ。まぁ地球型惑星って呼称自体あれだけどな。海王星とかほぼ水と氷だぞ...っと脱線したな。昔は地球に対する月は、衛星としては不釣合いに大きいから、二重惑星とみなす意見もあったな。月の直径は地球の4分の1強、質量でも81分の1に及ぶからって理由だ。不自然にでけぇ。月と太陽の見た目の大きさはほぼ等しく、観測側からの角度差も約0.5度くらいなもんだ。だから、他の惑星の場合とは違って、太陽が完全に月に覆い隠される皆既日食や、太陽の縁がわずかに隠されずに環状に残る金環日食が起こるわけさ。月の形状はほぼ球形だが、厳密にはわずかにセイヨウナシ形だ。月面の最高点は平均高度より+10.75km、最低点は-9.06kmで、共に裏側。質量はおよそ地球の0.0123倍で約1/81だ。表面積3793万km2は地球の表面積の7.4%に相当して、アフリカ大陸とオーストラリア大陸を合わせた面積よりもわずかに小さいぞ。」
え、えっと…
アヤさん「あーなるほど完全に理解した」
絶対に嘘だ!!
ざきさん「とまぁ、物質的な特徴は以上だが、本題はこういうことではないな」
アヤさん「うむ、今日は月星座の話だ。月星座については聞いたことは?」
確か、最初の頃に少しだけ…
ざきさん「そうだったな。ほら、人がよく言うだろ?『自分は○○座です』って。これは自分の太陽星座を話してるんだな」
太陽の星座…?
アヤさん「うむ。つまり、自分が生まれたときに、太陽はどの星座のエリアにありましたかという話だ」
ざきさん「ということは、月星座というのはどういうものか分かるか?」
自分が生まれた時に、月がどの星座のエリアにあったか?
アヤさん「うむ、そういうことだの。では月星座はどんな意味合いがあるのか?という話だ」
ざきさん「太陽星座は自分の望む生き方を示す。その一方で月星座が示すのは偽りない自分の姿だ」
アヤさん「要するに素の自分とか、リラックスしている時の自分の姿だな」
ざきさん「太陽星座ってのは人と接する時の自分の顔で、月星座ってのは家族とか極めて親しい人に見せる顔ってことだな」
つまり、星占いは太陽星座が分かったからと言って、それで終わるものではないということ?
アヤさん「うむ。そういうことさな。では、太陽星座が牡羊座で活発的な一方で月星座は乙女座でとても落ち着いている、という矛盾も起こりやすい」
ざきさん「つーわけで、太陽星座と月星座の組合わせを解説したいんだが、まともにやると144通りも出てくるから…」
アヤさん「ここは簡単にエレメントで分けてしまいたい。まず、太陽と月の組み合わせが火と風の場合だ」
ざきさん「とにかく威勢と元気がいいな。どちらの星座が火か風かによって多少出方は違ってくるが、超ムードメーカーなところがある」
アヤさん「直感と理性といつ相反するものを駆使しながら生きてるから、周りからしたら驚くようなライフスタイルかもしれんな。勉強好きが多そうだ」
ざきさん「次に火と土。んー、こいつは少し面倒かも知れねぇ」
アヤさん「相性が悪いわけではないのだが、夢と現実の間で揺れ動きやすいだろうの」
ざきさん「まぁ、言い方を変えればどっちの見方も出来るって話なんだが、それをどれだけ柔軟に活かせるか、だな」
アヤさん「理想に向けて着実に前進できるタイプでもあるからな。その次は、火と水。まぁ、何となく分かってしまうだろう」
ざきさん「ぶっちゃけ、葛藤が非常に多い。ただ、人に対する理解力やら空気の読解力はスバ抜けてるな。あとこのタイプはほんとに情に厚い。」
アヤさん「火と水と、相反するものを内包しているが故に、周囲からはどうも掴み所のない人としても見られそうだの」
ざきさん「まぁ二面性があるものは得てして掴み所がないもんさ。で、次が土と風。ぶっちゃけ現実的な成功を収めやすいだろうな」
アヤさん「土が現実性、風が論理性だから、その考えや行動は非常に合理的かつ容赦がない」
ざきさん「惜しいのは、フットワークがそこまで軽くないってとこだな。どちらかというと、周りに動いてもらうことが多いだろうな」
アヤさん「あと人間関係がネックになる可能性も高い。そして土と水か。形のない水を受け止められる唯一の存在だな」
ざきさん「非常にのんびり屋であることが多いな。ただ、包容力なんかは群を抜いて高いぞ。相談に乗るポジションだな」
アヤさん「ただし、感情的に沈むときはどこまでも沈んでしまうので自分でのメンタルケアが必要だ」
ざきさん「そして最後に風と水だな。ぶっちゃけ何をしでかすかが一番分からない組合わせだ」
アヤさん「論理と感情を同時に扱おうとする組合わせだからな。実はツンデレ、実は打算的とか蓋を開けたらびっくりなことが多い。しかも本人も割と無自覚なとこがあるから尚更タチが悪い」
ざきさん「概念的な世界で活躍しやすい組合わせでもあるな。頭の回転と勘の良さがある」
アヤさん「とまぁ、こんなところさな。自分のホロスコープを見て、月星座が分かったら、その星座の気質が素の自分だと思って構わない」
ざきさん「特に女性の場合は太陽星座の解説はピンと来ないが、月星座の解説を聞くと身に覚えがあるというのが多い」
特に女性なんだ?
アヤさん「うむ。そこを説明するには、月の満ち欠けについて話さねばならんな」
ざきさん「じゃあまた物理的な観点から解説しちゃうぞー!」
アヤさん「眠くなるんでパス」
ざきさん「元々お前が振ったんじゃねーかコラ!」
次回 EP22「月が満ちていく課程」
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